理論上ノーリスクな投資方法とは、
同じ物であるにもかかわらず、論理的に違う2つの価格差を利用した取引方法です。
少し分かりやすい例で、「理論上ノーリスクな投資方法」を説明しましょう。
あなたは、"お水"を買う時にどこで買いますか?
自動販売機で買いますか?
コンビニで買いますか?
スーパーで買いますか?
実は全く同じ商品でも、買う場所によって値段が違うはずです。 |
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安く買いたいのだったら、量販効果が出ているスーパーで一番安く買うことができるでしょう。
自動販売機では定価で売っていることがほとんどなので、一番高いでしょうね。
では、次のように考えてみてください。
あなたが、スーパーで買った"お水"を自動販売機で売ったらどうなりますか?
きっと、あなたはいくらかの利益を得ることができるはずです。
まったく同じ水なのに、ある場所では安く売っていて、別の場所では高く売れるのです。
つまり、この取引方法を実践すれば、あなたは理論上リスク無しで利益を上げることができるのです。
「理論上ノーリスクな投資方法」は、この考え方そのものなのです。
株式投資の世界でも、"お水"を買う時の例のような現象が実際に存在します。
一例を挙げると、「"東証"で買った株を"大証"で売る」という取り引きが該当します。
A株が「東証」では90円で売っているのに、同じA株が「大証」では100円で売っているという現象が存在します。
同じA株を指しているにもかかわらず、「東証」と「大証」で違う値段で売買されているのです。
「理論上ノーリスクな投資方法」は、2つの価格が存在しているを利用した取引手法です。
安い方で買って、高い方で売る。
たったこれだけの事をやれば、理論上はリスク無しで利益をあげることができてしまいます。
この投資方法は、プロの間では「サヤ取り」とか「裁定取引」「アービトラージ」などと呼んでいます。
「ペアトレード」や「両建て」という呼び方もしていたりします。
実は、プロの間では当たり前の手法なのです。
日本経済新聞でも裁定取引という言葉が良く使われています。
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